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「景色解読力」の重要性

「景色解読力」の重要性

 大阪府熊取町で2003年、小学4年生が行方不明になった事件は、今月で発生から15年を迎える。ここにきて新たに、自宅近くで女児が乗った車が目撃されていたというニュースが流れ、にわかに事件解決への期待感が高まってきた。

 ボクも、2007年に現場を訪れ、女児が事件当時通っていた小学校の校長先生に案内していただいた。特に印象に残っているのは、現場に到着した車から降りた直後、校長先生が発した第一声だ。「先生、見てください。こんな普通の、危なくない道で誘拐されたんですよ」。しかし、そこは、犯罪者が好む典型的な場所だった。「いやいや、校長先生。ここは、ものすごく危ない道ですよ」。

 そう、そこは、幹線道路に近くガードレールがない「入りやすい場所」、そして道の両側に、立派な石垣や植栽、高いブロック塀やコンクリート塀が並ぶ「見えにくい場所」なのだ。ボクらの言葉を使えば、そこはまさに、「トンネル構造」であり、警戒レベルを最大限に引き上げなければならない場所だったのだ。

 この事件から学ぶべきこともやはり、「景色解読力」の重要性のようである。


立正大学教授(犯罪社会学)
小宮信夫

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