(社)全防啓「ぜんぼうけい」です。犯罪からあなたの生命・身体・財産を守る、防犯啓蒙活動を行なっています。

「防犯三種の神器」を疑え!

「防犯三種の神器」を疑え!

「防犯三種の神器」とは・・・
1.オートロックエントランス
2.防犯カメラ
3.ディンプルキー(ピッキングされにくい鍵)
のことをいいます。

分譲マンションの広告を見ると、「ハイセキュリティーマンション」と謳ってこれらがPRされています。

特にオートロックエントランスは、賃貸住宅を選ぶ時の重要な部分として認識されています。
単身女性の場合であれば、その傾向は強くなります。
「こっちの部屋はオートロックだから安心!こっちの部屋にするわ」などと仲介会社の窓口でよく聞く会話です。

でも実は・・・

●オートロックエントランスは狙われる設備ですよ。えっ!うそ~。
 
統計を見ると分かりますが、某国の窃盗団が狙った集合住宅のほとんどがオートロックエントランスです。特に、中から人が出てくる時に自動的に開くタイプ」(最も多いシステム)を狙っています。

つまり、「犯罪者が狙っている・好んでいる」というものです。

管理会社さんや訪問販売の営業マンは、当たり前に「どうすれば簡単に入れるか?」を知っています。
ここではその方法を詳しく書きませんが、とにかく「実は簡単に開いてしまうこと」が問題なのです。

それは・・・
〇 国民のほとんどが「オートロック」を防犯設備だと勘違いしている。
〇 善意の第三者は「オートロック」によって入れない。
〇 住民も「オートロック」内にいる人は住民か、その知人と思う。
〇 「オートロック」があるから、扉の防犯強化を考えない。
というようなことが、「泥棒」をはじめとした「犯罪者」にとって、好都合な場所を作り上げてしまうからです。

オートロックエントランスの場合、一旦、建物の中に入ってしまえば、泥棒にとっては、住民以外の第三者に仕事(?)の邪魔をされる心配は低くなりますよね。
そのフロアの住民だけが彼にとってリスクになるだけです。

ついでの話ですが、集合住宅はたくさんの人が住んでいてなんとなく安心感があるかもしれませんが、まったく違います!
ワンフロア5部屋で10階建てのマンションであれば、「50世帯が近くにいて安心」、と思われるようです。
でも泥棒にとっては、そのフロアには5世帯しかいないので、5世帯しか住んでいない過疎の村と同じなのです。
 
また、「住民以外の第三者」とはこういうことです。
「オートロック」のないオープンなアパートがあったとします。
そこに、「ピザ」などの「チラシ」を配りに来たとします。
「オートロック」の場合は、中に入れないので仕方なく外に設置してある集合ポストに入れますが、見てほしければ、ドアのポストに入れたいですよね?

だいたい、どんな手口でも侵入するためには「5分程度」の時間が泥棒には必要ですが、「オートロック」がない場合、チラシ配りが泥棒にとっては、「いつ来るか分からないガードマン」(住民以外の第三者)になってしまうのです。

大事なことは、実際にチラシ配りがドアまで来るか来ないかではないのです。泥棒自身が「チラシ配りが来るかも」と思うことが、大事なのです。それが抑止力になるのです。
ちなみに、住民と一緒に犯罪者が入ってしまうこと(「ともづれ」などといいます)があると思っている人が多いのですが、これはあまり多くないと思います。理由は簡単です。そんな不自然な行動をしなくても、勝手に開けられるからです。                                  

●カメラを怖がる泥棒は少ない!

防犯カメラは防犯機器の中では、かなりの認知度と普及された商品で、ポピュラーな物です。

しかしながら、実際に犯行のあった共同住宅に呼ばれると、犯人がエントランスや裏口から侵入する様子などが、克明に記録されている場合が多いのも事実ですが、これはどういうことでしょうか?
 
防犯カメラが分からない様に設置されていたのならいざ知らず、通常は「防犯カメラ作動中」等のシールと共に、明らかにカメラが設置されているのが分かるはずです。

なのに、犯人は何も無かったかのごとく行動しています。中には帽子をかぶったり、カメラから顔をそらして顔を特定されないようにする者もいますが、全く顔を隠さない者も少なくありません。
これは犯人が外国人窃盗団であった場合、ヒットエンドランで母国に帰るので、顔が特定されても、さほど問題にしていないことが伺えます。
窃盗犯罪の犯人像を想定しますと、この様に「防犯カメラ」の存在が、犯行を諦める程の抑止効果を生まないことが明らかになります。
 
しかしながら、例えばエレベーター内で行われる、婦女子に対する悪戯行為などを行う犯罪者には効果が期待できます。
「同年代の女性に声を掛ける事のできない気弱な人間」という犯人像なので、1階エレベーター付近に、モニターを設置してエレベーター内画像を映し出すことで、犯行を諦める可能性大です。

「自分の犯行が誰かに見られる可能性を感じて」、防犯の効果が出ます。

また、駐車場やポスト内からの窃盗等は、素人に近い犯罪者の犯行が多く、防犯カメラをより強調するような設置をすることで、これも抑止効果が出ます。

まあ、そうは言っても、賃貸物件における防犯カメラは、これまで書いた実質的効果とは別に、入居者や入居を検討する人にとって安心感のある設備であることは間違いありません。

なので、設置はするべきだと思いますが、その設置場所や機器、使い方をしっかり検討して、過剰設備で余計なお金をかけないようにしましょう。

これは笑うしかないというか、あきれる話なのですが、ある高級マンションのの話です。

駐車場の入口を監視するために設置された防犯カメラが、逆光補正がなかったので、西日が原因で夕方に出入りする人物の特定ができない状態でした。

すぐに設置した会社(某大手の企業です)に電話して確認すると、「在庫がなかったので、取り急ぎ設置したものですので・・・」と担当者が言います。
「でも設置したのは半年前のはずですが・・・」と管理組合役員さんが言います。
あきれてものも言えません。
憶測ですが、言われるまで逆光補正を知らなかったのでしょうね。

高級マンションというだけあって、防犯システムに250万円以上かかっているとのことでしたが、「その金額でこの程度」。情けない話です。

防犯は、設備やシステムの金額の大小じゃないのです。専門家の目があるかないか、なのです。

●ディンプルキーはその優秀さ故に・・・

犯罪統計を見ますと、玄関からの侵入手口のほとんどが、バール破壊やサムターン回しなど、そもそも鍵穴を狙っていない手口であることがわかります。

えっ?
とびっくりされたかもしれません。

結論は簡単、そして明快。
日本の鍵は優秀で、泥棒としたら「そこに挑戦したくない」からです。

日本の鍵メーカーさんの技術は優秀で、いろんな手口を調べて、その対策をすぐに取っていきます
これは、日本人として誇れることで、世界有数の技術であり、世界有数の企業理念を持った対応だと思います。

その結果が、「泥棒がほとんど、鍵穴を狙わない」ということであって、鍵が重要ではない・・という意味では全くありません。

話のついでですが、鍵についての認識について触れておきたいと思います。

昔も今も、鍵は10年以上壊れなくて当たり前という間違った常識です。
錠前も簡単に解錠できてしまう過去のタイプは、10年も15年もメンテナンスなしで使うことができました。
しかしながら、より精度の高い優秀な錠前になると、内部が精密にできているので、専用の潤滑液などを使わないと、2年や3年で不具合が出ることもあります。
鍵を鍵穴に差し込むと分かりますが、昔の物と違って、差し込んだ鍵に「遊び」がありません。
つまり、それだけ、世界有数の技術で精巧に作られているのですよ。
決して、製品が悪いから長持ちしないのではなく、精巧に作ってあるからこそ、大切に使わないと寿命を縮めてしまうのです。鍵は精密機械なのです。
 
それ故に不正解錠することが難しくなり、扉から入る侵入手口の大部分が鍵穴を狙わない方法になってきたのです。
日本の鍵メーカーの努力で、鍵穴を活用しての手口が困難になったということです。
ですから、警察も「ワンドアツーロック・スリーロック」を推奨しています。1回の手間より、2回の手間をかけさせて、泥棒に嫌な思いをさせようという発想です。
 時代に逆行することなく、できるだけ早い段階で「ワンドアツーロック」化を進めましょう。

泥棒は基本的に自分の手口(得意技)を1つか2つ用意して仕事に臨みます。ひとついい鍵を付けたら、次は鍵穴のない鍵を付けるなどして、泥棒が用意した手口だけでは対応不可能だと、心理的に断念させる方法を取ることが、より安全だといえます。


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