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『高校生』と書いて『可能性』と読む

『高校生』と書いて『可能性』と読む

 吉田拓郎が12年ぶりにセルフカバー・アルバム『AGAIN』(アゲイン)を出した。懐かしい歌がぎっしり詰まった一枚だ。昔の歌を聴いていると、当時の心境がよみがえってくる。嫌なこともあったはずなのに、暖かい気持ちになるから不思議だ。

 吉田拓郎のコンサートには何度となく通った。岡林信康と共演したため「帰れコール」の大合唱を浴びせられた1972年の「フォーク・オールスター夢の競演 音がらみ大歌合せ」――このときもボクは会場の日本武道館にいた。日本初のオールナイト野外コンサート「吉田拓郎・かぐや姫 コンサート イン つま恋」(1975年)、島を借り切ってのオールナイトコンサート「吉田拓郎 アイランド・コンサート in 篠島」(1979年)、二度目のつま恋オールナイトコンサート「ONE LAST NIGHT IN つま恋」(1985年)、そして「吉田拓郎&かぐや姫 Concert in つま恋 2006」(2006年)――すべてボクはそこにいた。

 そういえば、1975年の「吉田拓郎・かぐや姫 コンサート イン つま恋」のDVDにボクが写っている。しかもアップで写っている。バミューダパンツの長髪青年が見せるノリノリの姿が、オールナイト野外コンサートの雰囲気にマッチしたのだろう。

 実は、高校生向けの講演会では、この映像を上映することにしている。高校生たちは、ボクの若き日の姿を見ると大爆笑する。そんな映像だから、本当は見せたくない。でも、高校生に伝えたいことがあるので、しぶしぶ見せている。それは、「10年後、20年後の自分の姿は、今、想像している姿とはまるっきり違う」ということ――講演しているボクの姿と、DVDの中のボクの姿がまるっきり違うことを見せることで、「人生は分からない」ということを知ってもらうのが狙いだ。

 講演はいつも、「『高校生』と書いて『可能性』と読む」という言葉で締めくくっている。その証拠として、ボクのショッキング映像を見せているのだ。


立正大学教授(犯罪社会学)
小宮信夫

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